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しぐれ茶屋おりくの部屋

しぐれ茶屋おりくの部屋

グリー・クラブの想い出

昨日からの続きです。合宿の候補地は正規の役員になる前の、サブマネージャーが自分たちの運営する年度の根回しをして、一年前に予約を取っています。

私が1年生の時は下諏訪湖、2年生:小豆島、3年生:信州の霧ヶ峰高原、4年生:蒜山高原でした。では、最初の合宿はと言えば、ゆったりとしたスケジュールの練習、楽譜読み、パート練習、そしてトップテナー、セカンドテナー、バリトン、ベースが一堂に会しての音合わせ。

指揮者の考えや各フレーズへの注文など。男性合唱には女性の声が無いと思って居られるでしょうけれど、それは大きな間違いです。皆さんもお経を聴けば理解できると思いますが、

女性よりも1オクターブ低い音で歌うので、その倍音であるオクターブの音が幾重にも聞こえているのです。こんど、厭だったお経を聴いてご覧なさい。お坊さんの声より、もっと高い音程の女声のお経が聞こえるようになります。

脱線しましたが、昼飯や夕食も、そこは戦場さながらの光景。例えばカレーライスのメニューなら、1杯目は呑み込むようにして平らげ、すぐお代わりの列が出来てしまいます。2杯目をキープして、やっと味わいながら食べる・・・。

浅ましい光景ですが、何となく微笑ましい男どもじゃ~ありませんか?

更に続く。

就寝時間が来て消灯になっても、枕投げやらいろんな悪戯の応酬が繰り広げられます。「俺の枕は何処や~」「そりゃ~、真っ暗やから」なンて洒落も飛び出て興奮は治まりません。

まるで高校生の修学旅行並みのはしゃぎようです。恋愛論や艶話など尤もなことですが、クラブ生活での悩みや音楽理論などへと、其処かしこで真面目にトークされ、やがて高いびき。

幾つかの曲の仕上がりも荒削りながら一応音楽的にハーモニーする頃、合宿の最後の夜を迎えます。この日は学生生活最後の夏合宿となる4年生への愛情表現、お礼奉公?として、予め決められた範囲内で、4年生を開放してあげます。

20分後に下級生たちは各々、こん棒?や茹で卵、馬糞などの小道具を携え、4年生を追いかけます。命を失わせるような危険行為だけを除外して、何をしても許されるのです。

気の弱い4年生などは夕食も喉を通らない程の怯え様。私の1年生の折の4年生たちは巧みに包囲網をかわして制限時間の果てた時分に、

焚き火を組んで宴会準備の整った場所に、それは流石!と思わせる綺麗な曲をハモラせながら戻って来られました。女体よりも美しい背中やお尻を見せるヌード(この方はテレビで著名なお笑い企業のれきいとした現重役さん)、卑猥な歌など飛び出る楽しい男だけの宴が、信州の闇の高原で繰り広げられるのでした。


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